第二次世界大戦が終わると、米国で新たなモデルのFCが登場します。
当時、米国経済は急成長期を迎えていました。また第二次世界大戦やその後の朝鮮戦争に派兵された帰還兵の中には、帰国後になかなか就職先を見つけられず、何らかの商売を始めようと考えた人が少なからずいました。しかし彼らの多くは開業しようにも、商売のやり方やノウハウを持ち合わせていませんでした。そこでフランチャイザー(本部)は、ブランド商品を提供するだけでなく、商売や仕事のやり方を徹底的にフォーマット化(標準化)した上で、それをマニュアルとしてまとめ、フランチャイジー(加盟店)に提供しました。たとえその分野の素人であっても、短時間のトレーニングを経て、マニュアルどおりに仕事をすれば商売を始められるという仕組みです。この戦後の新たなFCモデルは、それまでの『伝統的FCシステム』に対して、『ビジネス・フォーマット型FCと呼ばれ、米国経済の急成長とともに全米に広く普及していきました。