9月に入り、いよいよ苺の定植シーズンがやってきました。しかし、今年の夏は記録的な暑さが続き、苗の生育環境が思うように整いませんでした。ハウス内の温度管理や水分調整を工夫しても、苗が弱りやすく、葉焼けや根傷みが目立ち、健全な状態で植え付けることが難しい状況です。本来ならこの時期に定植を終えて来季の収穫に備えるところですが、無理に植えてしまえば活着不良を招き、収穫量や果実品質に影響が出かねません。焦る気持ちを抑えつつ、もう少し気温が下がるのを待ち、苗の回復を優先しています。苺づくりは自然との対話です。今年も環境に合わせた柔軟な対応が求められています。気候変動の影響を感じつつも、元気な苗を植え、来春には甘くておいしい苺をお届けできるよう、最善の判断を重ねていきたいと思います。