一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • Excelの数式とマクロ、どちらを使うべき?

Excelは多くの企業で使われる定番の業務ツールです。
データ整理や計算をする際、「数式で処理するか、それともマクロ(VBA)を使うか」迷ったことはありませんか?
 
本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理し、シーンごとの選び方を解説します。 
 
 

1. Excelの数式とは?

 

セルに直接入力して計算や処理を行う仕組みです。

  • 例:=SUM(A1:A10) で合計を求める

  • =IF(B2>100,"合格","不合格") で条件分岐

 
 

数式のメリット

 

  • 直感的でわかりやすい(関数を選んで使える)

  • 修正が簡単(セルを変えればすぐ反映)

  • 共有しやすい(誰でも開けば数式が見える)

 
 

数式のデメリット

 

  • 複雑になると管理が大変(入れ子のIF関数など)

  • 処理に限界がある(自動化や繰り返し処理は苦手)

  • 見た目がごちゃつきやすい(シート内が数式だらけに)


 
 

2. Excelのマクロ(VBA)とは?

 

Excelの作業を自動化できるプログラミング的な仕組みです。

  • ボタンを押すだけで定型処理を一括実行

  • 繰り返し作業や複雑な条件分岐も可能

 
 

マクロのメリット

 

  • 作業の自動化(数百行の処理を一瞬で完了)

  • 複雑な処理も実現可能(ファイル操作や外部連携もできる)

  • 人為的ミスを減らせる

 
 

マクロのデメリット

 

  • 学習コストが高い(VBAの知識が必要)

  • エラー対応が必要(プログラムなので動かなくなることも)

  • セキュリティ制限あり(マクロ有効化が必要)


 
 

3. どちらを選ぶべき?

 
 

数式が向いているケース

 

  • 単純な計算や条件分岐

  • 少人数で共有するファイル

  • Excel初心者でも扱えるシートにしたい場合

 
 

マクロが向いているケース

 

  • 同じ作業を何度も繰り返すとき

  • 膨大なデータ処理が必要なとき

  • 数式では実現できない処理があるとき


 
 

4. まとめ

 

  • 小規模・単発作業 → 数式で十分

  • 大規模・繰り返し作業 → マクロで自動化

「どちらが優れているか」ではなく、用途に応じて使い分けることが最適です。

まずは数式で試してみて、限界を感じたらマクロ導入を検討するとスムーズです。

 
 
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