Excelは多くの企業で使われる定番の業務ツールです。
データ整理や計算をする際、「数式で処理するか、それともマクロ(VBA)を使うか」迷ったことはありませんか?
本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理し、シーンごとの選び方を解説します。
セルに直接入力して計算や処理を行う仕組みです。
例:=SUM(A1:A10)
で合計を求める
=IF(B2>100,"合格","不合格")
で条件分岐
直感的でわかりやすい(関数を選んで使える)
修正が簡単(セルを変えればすぐ反映)
共有しやすい(誰でも開けば数式が見える)
複雑になると管理が大変(入れ子のIF関数など)
処理に限界がある(自動化や繰り返し処理は苦手)
見た目がごちゃつきやすい(シート内が数式だらけに)
Excelの作業を自動化できるプログラミング的な仕組みです。
ボタンを押すだけで定型処理を一括実行
繰り返し作業や複雑な条件分岐も可能
作業の自動化(数百行の処理を一瞬で完了)
複雑な処理も実現可能(ファイル操作や外部連携もできる)
人為的ミスを減らせる
学習コストが高い(VBAの知識が必要)
エラー対応が必要(プログラムなので動かなくなることも)
セキュリティ制限あり(マクロ有効化が必要)
単純な計算や条件分岐
少人数で共有するファイル
Excel初心者でも扱えるシートにしたい場合
同じ作業を何度も繰り返すとき
膨大なデータ処理が必要なとき
数式では実現できない処理があるとき
小規模・単発作業 → 数式で十分
大規模・繰り返し作業 → マクロで自動化
「どちらが優れているか」ではなく、用途に応じて使い分けることが最適です。
まずは数式で試してみて、限界を感じたらマクロ導入を検討するとスムーズです。