一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

デザインを生業にする自営業は、自由度が高く自分の感性を活かせる一方で、安定した収入を得続けるには工夫が必要です。特にクライアントワークを中心に活動する場合、案件の波や競争の激しさに直面しやすいため、長く続けるための戦略が欠かせません。ここでは、デザイン業に特化した5つのコツをご紹介します。

まず1つ目は 「ポートフォリオの更新」。デザインは目に見える実績がすべてです。完成した案件をこまめに整理し、WebサイトやSNSで発信していくことで、新しい依頼につながるチャンスが広がります。

2つ目は 「継続案件の仕組み化」。単発の案件ばかりだと毎回営業活動に追われてしまいます。サイト更新やSNS運用代行、保守契約など、月額で受けられる仕事を提案することで、安定収入を確保できます。

3つ目は 「コミュニケーション力の強化」。デザインの良し悪しだけでなく、クライアントとのやり取りのスムーズさが信頼につながります。提案資料やヒアリングシートを整えるなど、「分かりやすさ」を意識することが重要です。

4つ目は 「専門性と幅のバランス」。ロゴやWebなど得意分野を明確にしつつ、周辺分野(ライティングや簡単な撮影、SNS戦略など)も対応できると、選ばれやすい存在になれます。

最後の5つ目は 「自己投資と休養」。デザイン業界はトレンドの移り変わりが早いため、新しいツールやデザイン手法を学ぶ姿勢が欠かせません。同時に、徹夜や無理なスケジュールは長続きの敵です。心身を整えることが、結局は作品の質を高める近道です。

デザイン業での自営業は、自分の表現とビジネスを両立させる挑戦でもあります。スキルを磨き続け、信頼を積み重ねることで、持続可能で充実した働き方を実現できるはずです。

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尾崎 徳朗

東京都内でデザイン業を主にフリーランスとして活動しています。

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