最近の世間の話題としてインバウンド客によるオーバーツーリズムの問題や、海外からの移民受入れの加速化による地域住民、コミュニティとの軋轢の問題などが多く取り上げられる様になっています。 その議題の根底として、日本は少子高齢化によって労働力が不足する、またインバウンド客を受け入れて外貨を稼ぐ必要性が前提条件になっている様に見受けられます。私は海外への輸出支援の仕事をしておりますが、最近は中小・零細企業からも輸出の相談を受けることが多くなっている様に思います。人口減少時代に突入して内需や日本の市場自体が縮小していることもありますが、円安で物価高になっているにも関わらず国民の所得が一向に上がらないため、日本人の購買力が低下してコストに見当たった利益がジリ貧化した日本市場だけに頼っていては上げられないという、企業にとっては存続の死活問題に直面しているからの様な気がします。このまま徒にインバウンド頼み、また移民による労働力を受け入れていっても日本や日本人の持っていた良さが失われるばかりであり、明るい将来に繋がるとは感じられません。もともと日本は輸出立国として戦後復興を果たし、経済力を付けてきた国です。円安が定着して輸出競争力が増してきた今こそ日本が原点に立ち返って、輸出立国を再び目指す時合になってきているものと思います。微力ながらもその支援・お手伝いをしたいと思う今日この頃です。