今月はじめにAdobe Premiere Pro 25.5 のアップデートがありました。
またいつものようにさまざまな機能追加やチューニングがありましたが、
今回インパクトが大きかったのは「90以上のモダンなエフェクト・トランジション・アニメーション」が “ネイティブ搭載”されたこと。
グリッチ、VHS風、カメラシェイク、3D転換、光表現などなど表現力を高めるツールが一気に拡充され、GPUリアルタイム再生にも対応しているので ドラッグ&ドロップでするだけでリアルタイムですぐに反映内容を確認できます。
静的なテキストやグラフィックにも、キーフレームなしで動きをつけられるため、手軽にアニメーション演出を盛り込めるようになった印象です。
興味深いのは、これらの追加が単なる「新機能」としてではなく、外部ツールとの競争を強く意識した動きにも見える点。
実際、Adobe は Film Impact を買収してこの新ライブラリを統合。かつては別プラグインだったものを標準化し、わざわざ他社アプリ(たとえば CapCut、Filmora といった手軽系エディタ)が提供してきた
“リッチなエフェクト体験”に対抗しようとしてるようだ、という見方も多いみたいですね。
たしかに近年SNS用途など短尺の制作物で「似たような内容で大量に作る」ような依頼も多くなっており、さらには「手軽系エディタ」のような映像演出を希望されるケースも徐々に増えています。
そのような場合にも、使い方次第では「いちいちAfterEffectsに持っていく工数」をかなり減らせそうなので、今後「ありがとう! Premiere!」と感じることも多くなりそうなアップデートなのではないかと。。。