一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 個人事業主の経費、減価償却について

減価償却とは、事業に使う**高額な固定資産(10万円以上)の取得費用を、一度に全額経費にするのではなく、その資産の使用可能期間(耐用年数)**に応じて分割し、毎年少しずつ経費として計上していく会計上の手続きです。
これは、固定資産(建物、機械、車両、備品など)の価値が時間の経過や使用によって減少していくという考え方に基づいています。
減価償却の仕組みとメリット
1. なぜ減価償却が必要か
高額な固定資産の費用を一度に計上すると、購入した年の利益だけが極端に減り、翌年以降の利益が不自然に多くなってしまいます。減価償却を行うことで、費用を耐用年数にわたって均等に配分し、正確な期間損益を計算することができます。
2. 対象となる資産
* 取得価額が10万円以上の固定資産(有形固定資産、無形固定資産の一部)。
* 事業のために1年以上使用するもの。
* 時間の経過や使用によって価値が減少するもの(土地や骨董品などは対象外)。
3. 節税メリット
費用が複数年にわたって計上されるため、毎年の課税所得が平準化され、結果として継続的な節税効果を得ることができます。

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しょうえい

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