一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 「思考停止」にならないために…

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

先月の投稿で述べたとおり私は、「考える前に行動」してしまうタイプですので、タイトルの「思考停止にならないために…」とは、「行動する前に考える」ための、不器用な自分自身への対策を記述したものであり、会員様向けの発信というよりは、個人的な備忘録のような内容になってしまっていることをお許しくださいませ(汗)

 

さて今回は立ち止まって考えるような場面で疑念がわき出たときに、まずその発信者の「言葉」を疑ってみようというものです。

とりわけ政治家や経営者など、権力を持っている人々が、繰り返しスローガンとして使うような言葉には注意が必要だと考えます。

 

例えば古い話になりますが、アメリカのオバマ大統領が選挙戦の最中にスローガンにした「チェンジ」や、経営者たちがしばしば口にする「合理化」や「効率化」などが思い付きます。

 

これらの言葉はとても耳心地がよくて、聞いた人々の多くを魅了する場合があります。「実現されたら、きっと良い結果がもたらされるだろう…」と、思わせる力があります。

 

しかしながら皆様も経験があるかもしれませんが、これらの言葉が実現されたときに、必ずしも私たちにプラスの結果をもたらすわけではないからです。

 

特に政治家や経営者など権力側にある人々は、もっともらしい言葉や論理を展開しがちです。それらを鵜呑みにせず、その言葉が指す具体的な内容を探り、そこにある意図を読み解く努力をする必要があります。

 

「業務の効率化」という表現を経営者がしたときに、「何を効率化し、それがどういう結果をもたらすのか」というふうに探ってみると、「仕事の量は変えずに残業を禁止することで、無理やり向上させる…」といったような、従業員側にとって非常に働きにくい環境がもたらされる場合があります。

 

次回は、「同じ言葉でも、発言者によって意図が異なる」ような場面について考えてみます。

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鈴木 信一

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