一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • タクシー事業者 2

今回もよろしくお願いします。

前回タクシー乗務員の体制について少し触れました。法人のタクシー乗務員は、一ヶ月の乗務回数(出番or出勤)が各社平均11.5回だと思われます。(私の法人時代は12回が平均で、週休二日制とは無縁 笑)

今の時代的に、週休二日が月一というのは珍しい方じゃないでしょうか?  では、一回一出番についてお話ししたいと思います。

(法人乗務員)ほとんどの会社が、6:00~8:00に出庫させています。このため、朝のラッシュを狙うタクシー乗務員は5:30ごろには出勤します。遅くとも7:00までには出勤します。地方出身出稼ぎ組は会社の寮や社宅に入り通勤時間30分くらいですが、その他は近県からの通勤者が多く、始発から3番列車までに乗って来ます。因みに東京のタクシー乗務員は、山手線の内側を営業区域にしているのが地方や郊外出身者が多く、外側のローカル区域を営業区域にしているのが地元出身の乗務員のことが多いです。

これは、乗務員が営業区域を決めているからです。地元出身は地元の道に詳しく、お客様に文句言われません。たとえ時間に問題等が起きても詳しい運転手が走ってダメなんだからと諦めるからです(乗車時に確実な経路説明をするから)。そして、通勤が近いし新たに道の勉強をしなくてよい 笑。

一方山手線内側の地方や郊外出身が何故多いのか? それは、そもそもどの区域も知らないので、会社の指導で都心に行かされます。タクシーに乗りなれていてお客様が道を知っている。自分のお金で乗らないお客様が多い(余裕がある)。そして乗務員自身が、東京で稼ごうとモチベーションが高いので、お客様とのトラブル等でも、簡単に潰れない。

このように何処にでもタクシーいますが、東京23区の山手区域は会社側の戦略があり、外側区域は、乗務員の特性が強くでます。こうしてそれぞれの地域を営業して、6:00出庫なら3:00まで、8:00出庫なら5:00までに帰庫します。それから洗車や納金作業をして家路につきます。

いかがでしょうか?一出番の労働時間が長いですね。私の法人時代の場合は、朝4:00起きして5:20の電車に乗り、6:40ごろに出社、準備して7:15に出庫、4::15までに帰庫、残務をこなして会社を出るのが5:45~6:00で、帰宅が7:30て感じでした。

一日何もなければ、このパターンで週3回乗務します。

では何かあると? 次回に続きたいと思います。

 

2020.07

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア