一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

Smurf攻撃は、古典的だけど依然として教材でやたら登場するタイプのDDoS(分散サービス拒否)攻撃です。


攻撃の仕組み

  1. 攻撃者はまず偽装されたICMP Echo Request(ping要求)パケットを送ります。
    送信元アドレスは標的サーバに偽装されます。
  2. このパケットの宛先はブロードキャストアドレスに設定されています。
    つまりネットワーク内の全端末がそれを受信。
  3. 各端末は「律儀に」標的サーバにICMP Echo Reply(応答)を返すので、
    結果として標的はネットワーク全体からの応答を一斉に浴びる羽目になります。
  4. 攻撃者は自分の帯域を使わずに、被害者の回線と周辺ネットワークを詰まらせることが可能になります。

想定される被害

  • ネットワーク帯域の圧迫による通信遅延・停止
  • サーバやルータの過負荷によるダウン
  • 重要サービスの停止やビジネス継続性の損失

対策

  • ルータでブロードキャスト宛ICMPの転送を禁止
  • IPスプーフィング(送信元偽装)の防止設定
  • ファイアウォールでICMPトラフィックを制限
  • ISPレベルでのアンチスプーフィングフィルタの適用

 

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WATANABE REN

千葉県在住のエンジニアです。最近はPythonやってます。

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