フリーライターとして自己紹介すると、よく返ってくるのが「すごーい」という一言。
もちろん褒め言葉のつもりでしょうが、実際には相手が深く知らないときの“便利ワード”であることが多いものです。こちらとしては日々の努力や工夫を知ってほしい気持ちがあるだけに、薄っぺらく感じてモヤっとする瞬間もあります。
ただ冷静に考えれば、努力の中身を知らないのは当たり前。自分だって他人の仕事を深く理解しているわけではなく、同じように「すごいですね」と返してしまうことがあるはずです。だから理屈でいえば、相手を責める理由はないんですよね。
それでも――理屈じゃなく、なんかむかつく(笑)。この感情は否定せず、むしろ「フリーランスあるある」として笑い飛ばすくらいがちょうどいいのかもしれません。
「そう、便利な働き方なんです」と軽く返せば会話も和みますし、自分の気持ちも少し楽になります。相手に深い理解を求めすぎず、自分なりの受け止め方を見つけていければ十分。そんな心の余裕が、日々を少し軽やかにしてくれるのだと思います。