VirtualServiceは「Kubernetes内の通信ルールを柔軟に制御できるIstioの設定機能」です。
VirtualServiceは、サービスメッシュ「Istio」で使用されるリソースの一つで、KubernetesのServiceに向かうトラフィックを細かく制御するために使います。例えば、特定のバージョンのPodにだけトラフィックを送る「カナリアリリース」や、パスやヘッダーに応じたルーティングが可能です。
アプリを停止せずにバージョンを切り替えたり、ユーザー条件ごとのルーティングを柔軟に設定できます。A/Bテストや段階的リリースも簡単に実現でき、運用効率が大きく向上します。
Istioの導入が前提となり、初期学習コストが高めです。また、VirtualServiceの構成ミスがトラフィック障害に直結するため、設定には注意が必要です。
VirtualServiceは、トラフィック制御の自由度を大幅に高める強力な機能です。Kubernetesを本格運用する際には、Istioと合わせて理解しておくと大きな武器になります。