フリーランスとして活動していると、避けて通れないのが「経費」の考え方です。経費を正しく理解し、適切に処理することで、節税効果だけでなく事業の健全な運営にもつながります。
1. 経費とは?
経費とは、事業を継続・発展させるために必要な支出のことです。
例えば以下のような支出は、原則として経費に含められます。
事務所の家賃や光熱費
パソコンやソフトウェアなどの業務用ツール
打ち合わせの交通費や交際費
書籍・セミナー費用
一方で、「事業とは関係が薄い」と見なされる支出は経費にできません。たとえば家族との外食代や、完全にプライベートで使う洋服代などです。
2. 事業とプライベートの区分け
よく迷うのが「事業とプライベートの両方に使うもの」です。
例えばスマートフォンや自宅のインターネット回線などは典型的です。この場合は、事業で使う割合を合理的に算出し、その部分だけを経費計上します。
例:スマホ利用 → 仕事 70% / プライベート 30% → 通信費の70%を経費とする
3. 経費管理のコツ
領収書やレシートは必ず保管(電子化も可)
会計ソフトを活用し、こまめに入力する
曖昧な支出は「業務との関連性」をメモしておくと安心
税務署から質問があったときに「なぜ経費としたのか」を説明できれば、基本的には問題ありません。
4. 経費は節税だけでなく「事業投資」
経費は「税金を減らすためのテクニック」と思われがちですが、本質は違います。
事業に必要な経費を適切に投資することで、売上アップや効率化につながります。たとえば新しいパソコンを買うことで作業効率が上がり、結果的に収入増につながるといった具合です。
まとめ
経費は「事業に必要な支出」
事業とプライベートの線引きを明確に
管理を丁寧に行えば安心
節税だけでなく事業成長のための投資と考える
経費の考え方を正しく押さえておくことは、個人事業主にとって基盤づくりの第一歩です。