一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 若者の消費傾向と価値観の変化について

現代の若者の消費傾向は、従来の大量消費型から「体験重視」や「価値観共感型」へと大きく変化している。

 

物質的な豊かさがある程度満たされた社会において、若者は高額なブランド品よりも、

自分の趣味やライフスタイルを彩る体験やサービスにお金を使う傾向が強い。

例えば、旅行や音楽フェス、テーマ性のあるカフェ巡りなど、思い出として残る活動に価値を見出している。

また、SNSでの発信を前提とした消費も特徴的であり、写真映えするスポットや限定商品の購入は、

自己表現や仲間との共有につながる。

さらに、環境問題や社会課題への関心も高まり、地域や社会に配慮したエシカル消費や、

環境に配慮したサステナブル商品への支持が広がっている。

中古品やシェアリングサービスの利用も拡大し、「所有より利用」を重視する姿勢が顕著だ。

こうした傾向は経済的背景とも無関係ではなく、非正規雇用の増加や将来不安から、

堅実でコストパフォーマンスを意識した消費行動が見られる。

つまり現代の若者は、単なる「安さ」ではなく、自らの価値観に合致した「納得感」を求めてお金を使っており、

消費は自己表現や社会的意識の反映として進化していると言える。

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岩井 秀樹

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