大都市圏の場合と違い、地方都市では中学受験はほとんどない。私立中学はあるにはあるが、入学するのはごく一部だし、そのための受験競争があるわけではない。
したがって高校入試が人生最初の受験になるわけだが、偏差値で輪切りされた公立高校ランクの中でできるだけ上位の高校を目指し、成績が伸びなければ相応の高校を受験するというケースがほとんどだ。公立高校を不合格になった場合に仕方なく私立高校に入学する。公立高校のほうが学費が安く、あえて私立高校を選ぶ人が少ないからだ。
しかし、このような高校の選び方に後悔している高校生は非常に多い。高校2~3年生に、自分が入った高校に満足しているか聞いてみると、7割以上が満足していなかった。その理由は間違いなく上記のような志望校選びに起因していると思う。何が問題なのか、どう選べばいいのかを次回書いていきたい。