公立中学校の部活動を地域へと移行する「地域クラブ化」の取り組みが進められています。背景には、教員の働き方改革と、地域で子どもを育てる環境づくりの両立がある。これまで部活動は、放課後や休日に教員が顧問として指導にあたり、生徒の成長を支えている。しかし、教員の負担増加や少子化による部員数の減少など、従来の形を続けることが難しくなっている。そこで注目されているのが、地域の指導者や団体が協力し、学校と連携して活動を支える「地域クラブ」の仕組みである。地域移行には多くの可能性がある。たとえば、学校の枠を超えた合同チームの結成や、専門的な指導者による多様な指導が受けられるなど、子どもたちにとって新たな学びの場となる。また、地域の方々にとっても、次世代とふれあい、支える喜びを感じられる貴重な機会が得られる。