私は委託ドライバーとして、宅配便のほかにポストへの投函業務も行っています。ひとくちに「投函品」といっても種類は多様で、サイズも形もさまざまです。最近の住宅では比較的新しいポストが設置されており、ある程度の大きさには対応していますが、古い住宅や団地ではA4サイズの箱状の荷物が入らないことも少なくありません。
その場合、「投函不能」として持ち戻りとなり、改めて宅配便扱いで時間指定の対面配達を行うことになります。しかし、投函品は単価が低く設定されているため、2度訪問するとなるとガソリン代や移動時間を考えても完全に赤字です。とくに大型団地では、広い敷地を歩き回る体力も必要で、想像以上に消耗します。
それでも現場には明確な改善策がなく、結局のところ、私たちドライバーは日々の工夫と我慢でなんとか業務を続けています。小さなポストの口の前で立ち止まりながら、「もう少し現実的な仕組みにならないものか」と思わずにはいられません。