腹式呼吸で歌を歌うことは、自転車を漕いで目的地に向かう事に似ています。
唐突な例えですが、地面に足が着いた状態で声を出すと、安定しているようでいて、死に体になっているので全然いい声は出ないんです。
本当のいい声は、自転車を漕いで加速がついて、もう漕がなくても風を切って気持ち良く前に進んでいける、あの状態です。
そして高い声を出す時は、坂道で頑張って立ち漕ぎをしているあの状態。
あの時体幹は真っ直ぐ保たれていて、かなり腹斜筋を使っています。
ちなみにサビは声を張っているから安定するけど、Aメロが苦手…という方。
歩いている人の横で逆回転をかけながらフラフラと、でも足は着かずに自転車を漕いでいる、あの感じを試してみて下さい。