11月に入ると、街の雰囲気は一気に年末へ向かっていきます。
まだクリスマスには早いものの、どこかそわそわした空気が流れ始め、保育園や学童の行事、親の仕事の繁忙期、家の用事など、「これから慌ただしくなるぞ」という前触れのような毎日が続きます。
特に小さな子どもを育てているご家庭にとって、12月は一年の中でもっとも忙しい月と言っても過言ではありません。
「頼りたい気持ちはあるけれど、初めての人に預けるのは不安」
「いざ必要になった時に予約が取れないかもしれない」
そんな声を日々いただきます。
だからこそ私は、毎年この時期になると保護者の方にお伝えしていることがあります。
“12月の繁忙期に備えて、11月のうちにベビーシッターを試してみませんか?”
これはシッターの利用をただ勧めたいのではなく、
「必要なときに安心して頼れる環境を整えておく」
という意味で、とても大切だと感じていることです。
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■ ベビーシッターは“いざという時の味方”
シッターを初めて利用する時、保護者の方は実に多くの不安を抱えています。
・子どもは泣かないかな
・人見知りだけど大丈夫?
・どんな様子で過ごしているんだろう
・私のいない時間、安心して任せていいのかな
これはどのご家庭でも共通の不安ですし、当然の気持ちです。
12月のバタバタが始まる前に一度シッターを利用してみると、
「どんな流れで預かってもらえるのか」
「子どもの反応はどんな様子か」
「報告の仕方やコミュニケーションの雰囲気はどうか」
が分かり、利用へのハードルがぐっと下がります。
さらに、シッター側としても事前にお子さまと関わっておけることで、
・好きな遊び
・苦手なこと
・落ち着くポイント
・ご家庭のルール
などを把握することができ、本番のサポートがよりスムーズになります。
「困ったときだけ頼む」よりも、
「気軽に頼める関係を少しずつ作っておく」
ほうが、ご家庭にとってもお子さまにとっても、そしてシッターにとっても安心です。
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■ 11月は“慣らしシッター”に最適な季節
11月は行事が比較的少なく、気候も安定しているため、短時間の利用に向いています。
例えば、
・美容室に行ってくる間の2時間
・少しだけ仕事を進めたい時
・上のお子さんの行事の間、下の子をみてほしい
・体験として1〜2時間だけ試してみたい
この “短時間・単発の軽い利用” が、保護者の不安を解消するうえでとても力を発揮します。
子どもにとっても、初めてのシッターはイベントのようなもの。
大人が思っている以上に、子どもは新しい人との関わりを楽しむ力を持っています。
初対面で泣いてしまうことがあっても、2回目、3回目には少しずつ慣れ、
「いつもの人」という安心感が芽生えていきます。
そしてこの“慣れ”は、12月の繁忙期にこそ活きてくるのです。
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■ 「頼れる存在がいる」というだけで、暮らしはぐっと楽になります
シッターを利用する目的は、決して“贅沢”ではありません。
子育ては、毎日が予想外の連続です。
・思うように家事が進まない
・仕事も育児も100%は難しい
・自分の時間が取れない
・やらなければいけないことが多すぎる
そんな中で、
「困ったら頼れる人がいる」
というだけで、心の余裕が全く違ってきます。
その余裕は、親にとっても、子どもにとっても大切なもの。
私がシッターとして大切にしているのは、ご家庭の気持ちに寄り添い、
“その日が少しでも楽になる” サポートをすることです。
預かりや見守りはもちろん、
気持ちの負担を軽くするお手伝いができたら嬉しいといつも思っています。