現在、エブリイのagsモデルは生産停止となっており旬な話題ではございませんが、軽貨物業界では、まだまだ整備しながらお乗りの方が多いと存じております。
私のエブリイda17v(2021.12〜)の総走行距離は20万kmを超えたところでございますが、agsクラッチの交換は約5万km毎に行ってきました。
agsの後期型は2速発進モードが搭載されており、多くの方はこの機能を常用されているかと思います。
クラッチの交換を振り返ると10万km付近から、エンジン始動、暖機アイドリング後からの走り始め、2速発進時にクラッチが滑っているようなブルブル現象が生じました。この現象はクラッチが減っているからかな?クラッチを交換すれば解消されるかな?とその後、クラッチ交換を行いましたが、交換直後その現象が生じました。ディーラーの整備士の相談したところ、新品のクラッチの面取りを行っていないからそうなるかもしれないと言われ、面取りを行った直後は少しブルブルが和らいだ様な気がしましたが、直ぐに再発し根本的な解決に繋がりませんでした。
15万kmの交換でも交換前も交換後も変わらず同様の現象が。その後、気にせず乗り続け、20万Kmでの交換時、ags周りの詳細点検を行って頂き衝撃の事実が発覚しました。
フライホイール、クラッチカバーの損傷
レリーズベアリングのガタ損傷。
2速発進時のブルブルはベアリングのガタが原因でした。1式交換後は新車の様な走りによみがえり静粛性、滑らかな変速加速、トルク、最高速度、燃費が向上しました。
もし、ベアリングにガタがある状態で無理な走行を続けてしまうと新品で30万円位するagsのアクチュエーターが故障し突如走行不能となる恐れもあります。
結論、シビアコンディションの場合、クラッチ交換2回毎(10万Km毎)にレリーズベアリングの交換が必要。その他、フライホイール等の損傷劣化が確認された場合は併せて交換。大して高額な部品ではありません。皆様も勇気を持って交換してみましょう。感動体験をお約束致します。