一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

【G検定】エンジニアの私がG検定を受けようと思った理由

エンジニアとして働いていると、AI関連の案件が増えていることを実感します。

ただ、興味はあっても、AI未経験だと書類選考で落とされることが多い。面談まで進めないことも珍しくありませんでした。

「AIについて体系的に学ぶ必要がありそうだぁ」

そう感じて調べていく中で出会ったのが、G検定でした。この記事では、G検定を受けようと決めた理由と、試験の概要をお伝えします。

なぜG検定なのか

AIを学ぶ方法はいろいろあります。書籍、オンライン講座、動画教材など。ただ、独学だとどうしても知識が断片的になりがちです。

G検定のシラバスに沿って学習すれば、AIの歴史から最新技術、法律・倫理まで体系的にカバーできます。さらに、資格として取得すれば客観的な証明にもなる。

また、G検定の上位資格として「E資格」があることも魅力でした。E資格はディープラーニングの実装スキルを問う、エンジニア向けの資格です。まずはG検定で全体像をつかみ、その後E資格で実装力を証明する。このロードマップが見えたことが、学習を始める後押しになりました。

G検定とは?

ここで、G検定について簡単に紹介しておきます。

試験の概要

G検定(ジェネラリスト検定)は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する資格試験です。「ディープラーニングの基礎知識を持ち、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているか」を検定します。

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項目 内容
試験時間 120分
問題数 約200問前後(多肢選択式)
試験方式 オンライン受験(自宅受験可能)
受験料 一般 13,200円(税込)/ 学生 5,500円(税込)
開催頻度 年6回程度
合格率 約60〜70%程度

出題範囲

G検定の出題範囲は多岐にわたります。2024年11月から適用されている最新シラバスでは、生成AIに関する内容も追加されました。

  • 人工知能(AI)とは
  • 人工知能をめぐる動向(AIの歴史、最新動向)
  • 機械学習の具体的手法
  • ディープラーニングの概要
  • ディープラーニングの要素技術(CNN、RNN、Transformerなど)
  • ディープラーニングの応用例(画像認識、自然言語処理、生成AIなど)
  • AIの社会実装(プロジェクト推進、MLOpsなど)
  • AIの法律と倫理(個人情報保護、著作権、AIガバナンスなど)

難易度について

G検定は「暗記試験」と言われることもありますが、単純な暗記だけでは対応しきれません。特に以下の点が難しさのポイントです。

  • 問題数が多い:120分で約200問。1問あたり約36秒しかない
  • 範囲が広い:技術から法律まで、幅広い知識が求められる
  • 用語が多い:似たような用語(例:過学習と勾配消失)の違いを正確に理解する必要がある

ただし、オンライン受験のため、試験中に調べることは可能です。「完璧に暗記する」よりも「どこに何が書いてあるか把握しておく」ことが重要になります。

こんな人にG検定はおすすめ

G検定は、以下のような方に特におすすめです。

  • AIに関わる仕事をしたいエンジニア – 基礎知識の証明として
  • DX推進に関わるビジネスパーソン – AIで何ができるか理解するために
  • AI案件の提案・企画をする人 – 技術者と対等に会話するために
  • これからAIを学び始める人 – 最初の一歩として
  • キャリアに不安を感じているエンジニア – 市場価値を高めるために

逆に、すでにAIの実装経験が豊富な方にとっては、少し物足りないかもしれません。その場合は、最初からE資格を目指すのも一つの選択肢です。

まとめ

G検定は、AIを体系的に学ぶための良い指針になります。資格取得という明確なゴールがあることで、学習のモチベーションも保ちやすい。

このブログシリーズが、G検定合格を目指す方の参考になれば幸いです。

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よしを

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