分娩予定日の近い初産の和牛。牛体温計が低下を示し分娩兆候を示したかのように見えたが、頸管はほとんど開いてはいない。横臥状態、食欲廃絶。胎児の動きをチェックするも反応が乏しく、死亡?してるのか。畜主も帝王切開を希望し、すぐに切開を始める。そこそこ大きな胎児を摘出、呼吸は弱いが生存しておりすぐに甦生を開始してもらう。母牛の子宮も特に異常はなく手術はすんなり終了するが、母牛の状態は相変わらず悪い。補液もして翌日良くなっていることを期待したが、すぐに横臥位の状態になってしまう。子牛の方は元気よく哺乳出来ている。母牛は重度の筋損傷とCa血症が補正できず結局、助けることが出来なかった。牛や馬など体の大きな動物は立つことが出来ないとどうしても筋肉のダメージが出やすく、十分なエサや水を取れない。立てるということは生きる上でとても大切なことである。いよいよ雪のシーズンとなる。寒冷感作の対策をしっかりとしなければいなけいな。