前回に引き続き、人材のお話です。
地方では人材確保もままならない状況が続いており、ハローワークもほとんど効果を発揮していない。人縁地縁を頼ってどうにか新入社員を雇用しても辞めてしまうという事業所は非常に多い。
なぜ従業員が辞めてしまうのか？この問題に向き合っている経営者は残念ながら、多くはない。こちらから理由を聞くと「給与が少ないため、もっと稼げる都市部へ転職」などの理由が返ってくるが、辞める理由は本当に給与面なのだろうか？辞める人間は本当の理由を話すことは少ない。理由は退職時のトラブル防止、退職後も良好な関係の維持などが挙げられる。要はお互いにとって都合のいい言い訳を用意しているのだ。
本当の理由は人間関係であったり、評価であったり、会社の将来性であったり、口にすると遺恨を残す理由が多い。当然、辞める人間は言わない。これらは全て経営者の責任である。辞めていく人間に責任を求めるよりも、自身の経営手腕に疑問を持つことが課題解決の近道なのだが、ここに気付けないままでは、人材の定着など、ありえない。
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