一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 「黒字でも安心できない?個人事業主が知っておくべき資金繰り管理の基本」

個人事業主として事業を安定して続けていくためには、「売上を伸ばす力」だけでなく「お金を守る力」も重要です。とくに注意したいのが資金繰りです。請求書を発行してから入金までに30日〜60日かかるケースは珍しくなく、その間に外注費や仕入れ、家賃などの支払いが重なると、黒字であっても手元の現金が不足する「黒字倒産リスク」が生じます。

このリスクを減らすためには、日頃から月次のキャッシュフローを把握し、最低でも2〜3か月分の固定費を手元資金として確保しておくことが理想です。また、万一に備えて、即日入金が可能な資金調達手段(小規模事業者向け融資、ファクタリング、自治体の制度融資など)を事前に調べ、条件や手続きの流れを理解しておくと安心です。

さらに、経費管理も重要です。領収書の整理を怠らず、会計ソフトを活用してリアルタイムで収支を可視化することで、無駄な支出に早く気づけます。資金繰りは「困ってから考える」ものではなく、「余裕のあるうちに備える」もの。これが、個人事業主として長く安定して働くための最大のコツです。

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