PHP/Laravelで開発していると、ある日突然「Allowed memory size exhausted」という致命的なエラーに遭遇することがあります。件数が少ないうちは問題なく動いていた処理が、データの増加とともに限界を迎える典型例です。
この問題は、メモリ使用量を完全に事前予測できないという言語仕様上の制約から、単純な監視やtry-catchでは防げません。そのため「起きたら直す」「経験者が勘で回避する」といった運用に陥りがちです。
しかし実務では、全件処理・CSV出力・バッチ・外部連携といった“危険な処理”をあらかじめ分類し、chunkやストリームを使うという設計ルールを決めることで再発を防げます。
メモリ枯渇対策は個人の経験に依存すべきではありません。判断基準を言語化し、チームの設計として残すことが、安定したシステムへの近道です。