個人事業主をやっていると、

一度は聞くこの言葉。

「倒産防止共済、入ってる？」

正直、名前が強すぎて敬遠しがち。

でも実際は、

「倒産する人のための制度」ではない。

今日は、

倒産防止共済の正体・使いどころ・注意点を

感情抜きで整理します。

倒産防止共済って、結局なに？

正式名称は

経営セーフティ共済。

ざっくり言うと、

国が用意している

「事業用の積立＋資金繰り保険」

・毎月コツコツ積み立てる

・いざというときに借りられる

・やめればお金が戻ってくる（条件あり）

という仕組み。

投資でも保険でもない。

かなり特殊な制度です。

本来の目的は「連鎖倒産の防止」

この制度が作られた理由はシンプル。

・取引先が倒産

・売掛金が回収できない

・資金が一気に詰まる

この流れで、

自分まで倒れないようにするため。

そのため、

積立額の最大10倍まで

無担保・無保証で借入可能

という、

普通ではありえない条件が用意されています。

でも、個人事業主が注目する理由はこれ

正直に言うと、

多くの個人事業主が使う理由は別。

掛金が全額、経費になる。

・月5,000円〜20万円まで

・年間最大240万円

・支払った年の利益をそのまま圧縮できる

これがめちゃくちゃ強い。

倒産防止共済のメリット

① 利益が出た年の節税に使える

利益が大きい年ほど効果が大きい。

・所得税

・住民税

この2つをまとめて軽くできる。

② 強制的にお金を残せる

個人事業主あるある。

「利益は出たけど、手元に残ってない」

倒産防止共済は、

使えないお金として隔離される。

これが結果的に、

資金繰りの安定につながる。

③ いざというときに借りられる

・銀行融資が通らない

・時間がない

そんなときでも、

比較的スピーディーに借入可能。

「保険的役割」としてはかなり優秀。