BAR(バー)の経営について
バー業界は「お酒が好き」「自分の店を持ちたい」という夢で始める人が多いですが、実際はかなりシビアな世界。飲食店全体の廃業率が高い中、特に小規模バーは2〜3年で半数近くが消えると言われてる。
BAR経営のリアルな数字
• 開業資金:500〜1,000万円
• 内訳例:保証金・礼金・仲介手数料(家賃6〜12ヶ月分)
内装・カウンター工事(200〜500万円)
酒類・什器・音響・POSなど
• 月間売上目安(黒字化ライン)
• 席数10〜18席の個人経営:月80〜150万円くらいでやっと生活できるレベル
• 客単価:4,000〜7,000円くらいが平均的
• 原価率:アルコール中心なら15〜25%
(飲食全体平均30%前後より低い)
• 利益率:うまく回せば粗利65〜75%、営業利益10〜20%も可能
• 経営者の年収:300〜1,000万円の幅が広く、中央値は400〜600万円くらい
バー経営で失敗する主なパターン
1. コンセプトが曖昧 → 「おしゃれなバーやりたい」だけだと埋もれる
2. 立地選びのミス → ターゲットと合わない場所(例:若者向けなのに高齢者住宅街)
3. 資金計画が甘い → 運転資金が3〜6ヶ月分しかない → すぐ資金ショート
4. リピーターが育たない → 一見さん頼み → すぐに客足が途絶える
5. 属人性が強すぎる → オーナー不在だと売上が激減(体調不良・病気で即危機)
成功しているバーの共通点
1. 明確で尖ったコンセプト
→ 「〇〇専門」「世界の珍しいウイスキー」「ボードゲーム飲み放題」「ハーブ自家製カクテル」など、一言で伝わる個性がある
2. 常連・コミュニティを最優先
→ バーで一番大事なのは「また来たい」「あの人に会いたい」と思わせること
→ お客さんの名前・好み・前回の会話を覚える
3. 初めての人でも入りやすい雰囲気
→ 敷居を下げないと新規が来ない → 若い層は特に敬遠しがち
→ 明るめの照明、笑顔の挨拶、初回ドリンクサービスなど
4. 客単価を自然に上げる仕組み
• オリジナルカクテルを看板商品に(原価低・価格高)
• 軽食・おつまみでセット提案
• ボトルキープ、会員制度、イベント開催
5. SNSを本気で運用
→ InstagramやXで毎日投稿(今日のボトル入荷、常連さんとの会話ネタ、カクテル動画)
→ オーナー自身が「店の顔」になる
小規模BAR(一人〜二人経営)で特に重要な現実的Tips
• 席数は12〜18席くらいが一番回しやすい
→多すぎると接客が薄まる
• 深夜営業(0時以降)するなら「深夜酒類提供飲食店営業届出」が必須
• 基本資格は食品衛生責任者だけ
• 30人超える規模なら防火管理者も必要
• 最初は間借りバーや週末だけ営業から始める人が増えている(リスク激減)
向いている人
• 人と話すのが本当に好き(毎日5〜10時間)
• 人の好みや空気を敏感に読める
• 数字(売上・原価・在庫)を毎日見れる
• 自分が不在でも店が回る仕組みを作れる
向いていない人
• 「自分の好きなようにやりたい」だけの人
• 数字が苦手・管理がルーズな人
• 体力がなく、夜型生活が続かない人
• 「友達が来てくれるはず」と思っている人(ほぼ来ません)
BAR経営は「好き」だけでは絶対に続かない。コンセプト × 常連作り × 数字管理の3つを本気でやれば、10年続く店も普通に作れます。