今年も、あの季節がやってきてしまった。
すでに何度も経験し、そのたびに痛い目を見ているはずなのに、なぜ学習しないのか。
「確定申告」。
提出期限が迫るまで着手できないこの不可解な現象に、
私は勝手に「確定申告先延ばし症候群」と名付けている。
「大変だ、終わらない……」
深夜、山のような領収書を前に、
青白いモニターの光を浴びながら私は天を仰ぐ。
昨年の今頃も、全く同じ光景の中で「来年こそは! 来年こそは毎月コツコツ入力するんだ!」と、
血を吐くような思いで決意したはずだった。
しかし、喉元を過ぎれば熱さを忘れるのが人間の性なのか、あるいはエンジニアの悲しき習性なのか。
職業柄、仕事に関しては「前倒し」が信条だ。
不測の事態に備え、バッファを十分に確保し、納期よりも数日早く納品する。
それがプロとしての矜持であり、精神衛生上も正しい。
それなのに、どうしてプライベートの、しかも自分のお金に関わる最重要タスクになると、
途端に「夏休みの宿題を最終日にやる小学生」以下のパフォーマンスに成り下がってしまうのか。
仕事で見せるあの計画性と、確定申告で見せるこの自堕落さ。
この埋めがたいギャップを埋めるには、確定申告を「顧客からの最優先案件」として、
自分の工数管理ツール(JiraやBacklog)に無理やりねじ込むしかないのだろうか。
e-Taxのログイン画面を見つめながら、今年もまた「来年こそは……」という、実現性の極めて低い独り言が口をついて出る。
慣れる前に、期限が終わってしまう。いや、私の精神が終わってしまう。
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