一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 転職回数が多いと、なぜ評価が下がるのか

「転職回数が多い=悪」
そう言われることに、違和感を覚える人も多いと思います。
実際、転職を重ねてスキルを磨いてきた人もたくさんいます。

それでも採用の現場で、
転職回数の多さが“不利に見られることがある”のは事実です。
では、それはなぜなのでしょうか。


理由①「またすぐ辞めるかもしれない」と思われるから

企業が一番恐れているのは、
採用して、育てて、やっと戦力になった頃に辞められることです。

・研修
・引き継ぎ
・人間関係づくり

これらには、想像以上の時間とコストがかかります。

転職回数が多いと、
「この人は環境に慣れる前に離れる傾向があるのでは?」
と、リスクとして見られてしまうのです。


理由②「課題があると逃げてきたのでは?」と疑われる

どんな職場にも、
・思い通りにいかないこと
・人間関係のストレス
・成果が出ない時期
は必ずあります。

転職が短期間で繰り返されている場合、
「問題が起きるたびに環境を変えてきたのではないか」
という見方をされやすくなります。

これは能力の問題ではなく、
向き合い方への不安です。


理由③「一つの場所で積み上げた経験」が見えにくい

採用側は、
「この人は、何をどこまで任せられるか」を知りたい。

しかし在籍期間が短い職歴が続くと、
・成果が出る前に辞めていないか
・最後までやり切った経験があるのか
が判断しづらくなります。

結果として、
評価が慎重にならざるを得ないのです。


それでも、転職回数が多いことが「即NG」ではない

ここまで読むと、
「やっぱり回数が多いとダメなのか」と感じるかもしれません。

でも実際は、
理由と一貫性が説明できれば、評価は大きく変わります。

・キャリアの方向転換
・業界そのものの縮小
・家庭やライフステージの変化

こうした背景があり、
「なぜ辞めたのか」「次は何を大切にしたいのか」が
自分の言葉で語れる人は、むしろ評価されます。


採用側が見ているのは「回数」ではなく「向き合い方」

転職回数そのものよりも、
採用側が見ているのはここです。

  • 同じ理由で辞め続けていないか

  • 自分の課題を客観視できているか

  • 次は長く働く覚悟があるか

これが伝われば、
転職回数は「不利な情報」ではなく
その人のストーリーに変わります。


最後に

転職回数が多いことは、
努力不足や能力不足を意味するものではありません。

ただし、
理由が整理されていないまま並ぶ職歴は、誤解を生みやすい

だからこそ、
「なぜ動いたのか」「何を学んだのか」「次はどうしたいのか」
この3つを言葉にすることが大切です。

採用は、過去を裁く場ではありません。
これから一緒に働けるかを考える場です。

The following two tabs change content below.

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア