現在、中東情勢の緊迫化は、中東宛てだけでなく**「欧州(ヨーロッパ)行き」の郵便物**にも深刻な影響を及ぼしています。
郵便局の窓口で「欧州宛てなら大丈夫ですよ」と引き受けてもらえても、安心はできません。今、多くの荷物が**発送後に日本へ逆戻り(返送)**してしまう事態が起きているからです。
今回は、その理由と対策について解説します。
現在、日本から欧州への空路は、紛争地や閉鎖空域を避けるために極めて不安定な状況にあります。
経由地のパンク(滞留): 中東を迂回するルートに貨物が集中し、中継地点の倉庫が満杯に。その結果、これ以上保管できない荷物が「輸送不可」として差出人に戻されます。
航空便の急なキャンセル: 情勢の変化で予定していた便が飛ばなくなり、代替便も見つからない場合、荷物は郵便局へ差し戻されます。
保安検査の厳格化: 世界的な緊張の高まりにより、少しでも内容物(リチウム電池や液体等)に不明点があると、通常時よりも厳しく返送判断が下される傾向にあります。
※注意: 宛先不明などの自己責任ではなく、「輸送ルートの断絶」による返送であっても、発送時の送料が返金されないケースや、再発送に別途費用がかかる場合があり、注意が必要です。
欧州へ大切な荷物や商品を贈る際、今すぐできる対策は以下の通りです。
荷物を出し終えて満足せず、毎日追跡番号をチェックしてください。
**「国際交換局から発送」**から数日動かない
「引受」から数日経っても「国際交換局」に到着しない これらの兆候があれば、ルート上で何らかのトラブルが発生している可能性があります。
日本郵便(EMS)は、主に一般旅客便の貨物スペースを利用します。一方、DHLやFedExなどの民間クーリエは自社専用機を持っているため、ルート変更の柔軟性が高く、返送リスクは相対的に低くなります。 「送料の安さ」よりも「確実に届くこと」を優先すべき時期です。
返送の口実を与えないよう、内容品は英語で詳細に記載しましょう。
× Gift (贈り物) → ○ Cotton T-shirt for personal use
× Sweets (お菓子) → ○ Japanese Rice Crackers (No Meat/Alcohol)
現在、欧州向けの国際郵便は「届くまでに時間がかかる」というフェーズを超え、**「発送したのに戻ってきてしまう(送料が無駄になる)」**というフェーズに入っています。
発送を急がないものは情勢が落ち着くまで控えるか、あるいは最初から民間宅配便(クーリエ)を利用するのが賢明な判断です。