一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 「iLO」について

Integrated Lights-Out (iLO) は、HPEの製品に組み込まれた独自の管理テクノロジー。
組織の主要ネットワークに接続されていない場合でも、ProLiantサーバーへのリモート制御アクセスを実現する。

 

<アウトオブバンド管理の仕組み>
アウトオブバンド管理は標準ネットワーク接続で使用できるが、リモート管理専用の接続。
また、限られた人しかアクセス出来ないため、標準の「インバンド」ネットワークに比べて、
アウトオブバンドネットワークのセキュリティを大幅に強化している。

アウトオブバンド管理は、アクセスポイントのセキュリティを大幅に向上させるだけでなく、
サーバーやネットワークデバイスがスリープモードで停止またはオフラインになり、
従来のネットワークアクセスで使用できなくなった場合でも機能する。
そのため、週末や休日、または勤務時間外にリモートでデバイスにアクセスできるほか、
故障したデバイスをリブートまたはリストアすることも可能。

 

<iLOの必要性>
今の時代、膨大なデータを処理しなければならないにも関わらず、企業はデジタルサービスを
24時間365日提供しなければならない。

ネットワークまたはデバイスがスリープモードで停止したり、アクセス不能になったりすると、
iLOが、ルーター、ファイアウォール、サーバー、スイッチャー、ストレージ、電源、
通信ハードウェアなどの重要なIT資産をリモートで再起動し、ネットワークをオンラインに
復帰させるオプションがある。

組織のIT管理者がこうしたデバイスにアクセスする必要がある場合、
従来はイーサーネットネットワークを使用していたが、単一のアクセスポイントだけでは、
デジタル領域で重大な問題が発生したときに適切に対処できない。

IT資産がオフサイトにあるか、サーバールームに固定されている、または状況を
改善しなければならないITプロフェッショナルから離れた場所にある場合は、
こうした問題がさらに深刻化する。

ネットワーク管理者にとって、24時間365日の常時接続が不可欠となる。
しかし、設定ミス、ヒューマンエラー、天候、分散型DoS攻撃などのさまざまな事象によって
接続が中断されることがある。
ビジネスの中断など、大きな損失を招くダウンタイムを回避するには、組織のツールキットに
iLOを組み込む必要がある。

 

<HPE iLOについて>
HPE Integrated Lights-Out (iLO) の主な機能は、すべてのProLiant Gen8およびGen9サーバー、
ソリューションのスケーラブルなライセンス、時間や場所を問わずITスタッフをサポートする
モバイルアプリケーション機能に組み込まれている。

HPE iLOは主に以下の事が可能
・サーバーのセットアップが簡素化
・サーバー稼働情報へのアクセスと大規模な管理が可能
・サーバーの電力および温度制御が強化
・基本的なリモート管理

サーバー管理を簡素化すべく、この組み込みの管理プロセスは別のマイクロプロセッサーチップで実行される。
そのため、サーバーで障害が発生した場合でも、HPE iLOは継続的に使用できる。

iLOを使用すれば、サーバーを起動できない場合でも、エラー箇所を正確に特定して迅速かつ効率的に修正が可能。
HPE iLO Managementは、システムプロビジョニング、トラブルシューティング、
ファームウェアアップデートを自動化および簡素化するさまざまな機能もある。

HPE SmartStartの後継モデルであり、機能が強化されたHPE Intelligent Provisioningは、
すべてのHPE ProLiant Gen8およびGen9サーバーに組み込まれているサーバー展開およびメンテナンス機能。
主なメリットに、物理メディアの取り扱いが不要になることがある。

HPE Intelligent Provisioningの次のような機能により、サーバーの迅速な展開が可能になり、
サーバーのメンテナンスや展開を簡素化できる。
・HPE ProLiantサーバーの展開をシンプルかつ一貫した方法で段階的にサポート
・ガイド付きのプロファイルまたはスクリプトベースの手法でシステム構成を簡素化し、
標準ITプロセスとのシームレスな統合を実現
・最新版ではないシステムソフトウェアを自動的に識別して最新のアップデートをダウンロードする

 

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久米 大輔

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