前回、ポートレートについて説明しました。
同じく人物を撮影する写真に「スナップ写真」というものがあります。
は似ていますが、厳密には異なるジャンルです。
スナップ写真は、日常の中で見た一瞬の出来事を切り取る撮影方法です。
snapshot=速射を語源とし、前もって被写体にポージングをさせたり構図を決めたりせず、見たままに素早くシャッターを切っていきます。
人物(生き物)以外を被写体にする場合もあります。
基本的に、モデルはカメラを意識していません。
一方のポートレートは、モデルの服装や立ち方、ポーズ、光の当たり方から背景まで事前に計画を立てて撮影します。
スナップ写真がシャッターチャンスを探す撮影であるなら、ポートレートはシャッターチャンスを作り出す撮影です。
モデルも撮られていることを意識しているので、両者がひとつの作品を作り上げていくとイメージしてください。