優秀なエンジニアの人達の中には、完璧主義の人も多いと思う。
私が優秀かどうか分からないが完璧主義なところが学生の頃からあり、それが自分を痛めつけて疲労させていたということに30代後半で気付き始めた。
完璧主義が私の中に根付いていた30代前半ぐらいまでは、若さのパワーでいろいろと乗り切っていた気がする。
自分に完璧主義を求めるということは、他人にも自然と求めてしまうということ。
30代前半の頃に私の部下になった何人かには本当に申し訳ないことをした。
ほぼ間違いなくパワハラ的な部分があった。
30代後半のあたりから自分の中の完璧主義と向き合い、また、周りの事実とも向き合うようになった。
世の中の事象には完璧ということはないということを受け入れるようにしている。
しかし、それが頭でわかっていても長年根付いている思考パターンはなかなか変えられず、体調が悪かったり精神的に余裕が無いときなど持病のように出てくる。
連綿と続く生活の中で常に完璧ということは難しく、また、SE業をやっていても完璧を一旦は目指すとしてもどこかで見切りをつけなければいけないことがほとんどだ。
そして、100点に満たなかった欠けている部分を責めても何も生まない。
至らなかった部分は淡々と受け止め、次に活かすことが重要だ。
若いうちは自分を痛めつけながらパワーで進むことが出来るが、ある程度の年齢になったら「いい塩梅」を見つけて最適化し、自分も他人も責めず。
結果を出したり、ときには結果を素直に受け入れたりして、精神的に快適に生きていくのが良いのだろう。