一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

前回、OpenAIがいくら発達してもプログラマーの仕事は無くならないという話をした。

その理由の一つとして「オブジェクト指向」がある。
プログラムを組む際にオブジェクト指向が必要な限り、OpenAIに全てを任せることは出来ないはずだ。

以下、オブジェクト指向の具体例を挙げてみる。

昨日の昼にココイチのカレーライスを食べたとする。
これは、具体的なものだ。

ココイチのカレーをオブジェクト化すると、

○カレーのルー
○ご飯

の2つになる。

カレーのルーはココイチとインドカレーに継承してオブジェクトを作ることが出来る。
また、ご飯と並列でナンのオブジェクトも追加する。

○カレーのルー
・ココイチのカレーのルー
・インドカレーのルー
○ご飯
○ナン

とオブジェクトを展開することが出来る。

これをプログラムで使えるように抽象化クラスとして生成し、さらにそれを具体的に使うためにインスタンス化とする。

具体化(インスタンス化)するということは、

・昨日の昼に食べたココイチのカレーライスのカレーのルー
・昨日の昼に食べたココイチのカレーライスのご飯
・一昨日の夜に食べたインドカレーのカレーのルー
・一昨日の夜に食べたインドカレーのナン

というように生成出来る。

これを組み合わせれば、

・昨日の昼に食べたココイチのカレーライス
・一昨日の夜に食べたインドカレー

が出来上がる

昼食を具体例で挙げたが、このオブジェクト化を業務内の登場人物や物などに対して行いクラス化してプログラムの土台を積み上げていく。
そして、それを共通部品として使用しインスタンス化してプログラムを組んでいくのだ。

私はこの部分に関してはOpenAIは将来的にもずっと出来ないと確信している。
なぜなら、抽象化(オブジェクト化)は人間の脳や思考の産物だからだ。

しかし・・・その確信を打ち破られる現実が起きてしまったら、白旗を上げるしかない。

OpenAIにまつわる記事でときどきプログラマー不要論が出て来たときに常に違和感があったので、自分の経験と照らし合わせてNOの理由を述べてみた。

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今成 匡志

IT業界20年、その中でフリーランスSEは10年になる40代エンジニアです。 新卒と35歳のときにリストラに会った氷河期世代でもあります。 個人的に最も興味あるのは、技術メインではなく「仕事が出来て稼げるSEはどのような性質があるか?」という点です。 もちろん技術そのものにも興味がありますし、技術がどのように世の中に使われているか?ということにも興味があります。 上に挙げたような切り口から記事を書いていきたいと思います。

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