一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 脆弱性の種類 意図しないファイル公開

意図しないファイル公開について説明していきます。

■概要
意図しないファイル公開は、Webアプリケーションやサーバーで発生する一般的なセキュリティ上の問題で、アプリケーションやサーバーが意図しない形でファイルを公開してしまい、攻撃者がアクセス可能な状態になります。これにより、機密情報が漏洩したり、不正な操作が行われたりする可能性があります。

■想定される被害
意図しないファイル公開によって、以下のような被害にあう可能性があります。
どのような被害を受ける可能性があるかあらかじめ把握しておき、攻撃を受けないように対策を検討することが必要です。
・ アプリケーションがファイルパスを適切に検証せず、攻撃者がディレクトリ階層を移動してシステム内の機密ファイルにアクセスできるようになることがある。
・アプリケーションがデフォルトの設定ファイルやテンプレートファイルを誤って公開し、攻撃者がシステムの構成情報や機密データにアクセスできる可能性がある。
・システムやファイルサーバーのデフォルトの認可設定が不適切になっている場合、攻撃者がアクセスできるファイルやディレクトリが公開されることがある。
・ユーザーがアップロードしたファイルが適切に検証・処理されず、攻撃者が悪意のあるファイルをアップロードしてシステムに保存されることがある

■対策
意図しないファイル公開の対策として挙げられるものは以下のようなものとなります。
・ユーザーからの入力値やファイルパスなどを適切に検証し、安全な形式にエスケープする。
・システムやファイルに対するアクセス権を適切に管理し、必要なユーザーだけが必要なファイルにアクセスできるようにする。
・サーバー、アプリケーション、およびファイルシステムのセキュリティ設定を強化し、デフォルトの公開設定を変更する。
・アップロードされたファイルを適切に検査し、信頼できる場所に保存する前に悪意のあるコードやファイルを検出する。

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田中 勇也

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