“ジェンダーギャップ”
それは、性別によって生じる経済的・社会的・政治的な機会や待遇の不平等を指します。
特に女性が男性に比べて教育や労働市場で不利な状況に置かれることが多く、賃金の格差や昇進の機会の差が問題視されています。
こうした男女格差を数値化したのが「ジェンダーギャップ指数」であり、
毎年、世界経済フォーラムが各国の数値をランキング形式で発表しています。
日本の総合ランキングは2024年6月時点で調査対象146ヵ国中の118位、G7(主要7カ国)では最下位という結果でした。
日本では今もなお、女性は家庭の担い手であるとの考えが残っており、
これが家事や育児の負担が女性に偏ったり、キャリア形成を阻害する要因にもなっていると考えられます。
ジェンダーギャップは、経済的な成長や社会の安定にも悪影響を及ぼすため、各国では法整備や意識改革が進められていますが、
根強い性別に基づくステレオタイプや文化的背景もあり、完全な平等には時間がかかると考えられています。
人が人らしく生きることが求められる現代において、
性別に関係なく、望みを表明したり行動に表明できる社会への前進を期待したいところです。