新築工事S邸 土台敷、棟上げ後からの造作を行う。
従来は土台から棟上げの工事からだが、近年は業者による分担工事が行われるようになった。
若い職人も減少しているという事もあって、土台や棟上げのように体力が必要となる作業が出来る職人が減少しているという現状、分担工事化される事は非常に助かる。
現場の平均年齢はかなり高く50.60代の職人が最多のようにも思える。その年代以降は一気に減少している。
建築業界は物価の上昇の中、賃金が特に上がるという事も無く、現場までの交通費についても職人が負担する事もあり割に合わない状況である。
工期についても、大工工事前の工事の遅れが発生しているにも関わらず、延長する事も無い為、そのしわ寄せを大工が被り休み無しでも仕事をしなくてはならない事もよくある。
心身共に疲弊しやすい職業である大工は、今の建築業界のままでは、減少は止められないと思う。
国は、深刻な人手不足と言いつつ政策を行うとしても大手企業のみ。一般のただの下請け職人には、辛い状況が続くだろうと思う。