一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 暑くなる前に対策を!

6月に入り気温も上がってきました。

エアコンの工事依頼も増えてきましたので今回は、エアコン工事を依頼する際に参考をまとめてみました。

 

1. エアコン工事費用の基本を知る

標準工事と追加工事の違いを理解する

エアコン工事費用を正確に把握するためには、まず「標準工事」と「追加工事」の違いを理解することが重要です。標準工事とは、配管パイプ(4m以内)や室内機と室外機の設置、貫通された壁穴の利用など、基本的な作業が含まれています。この範囲内であれば、特に追加費用はかかりません。しかし、特殊な条件下での工事、例えばコンクリート壁面への設置や室外機の天吊り設置などは追加工事扱いとなり、別途費用が発生します。これらの違いを把握しておくことで、不要な出費を防ぐことができます。

工事費用の相場を把握する

エアコン工事の費用相場を事前に知っておくことも、予算管理の上で非常に役立ちます。たとえば、6〜12畳用のエアコン取り付け標準工事費用は13,500円〜17,000円程度が一般的です。これ以上の費用を請求された場合には、追加工事や特別な条件が隠れていないか確認する必要があります。事前に相場を理解しておくことで、工事費用について適切な判断ができるでしょう。

追加費用が発生するケースとは?

エアコン工事では、条件によって追加費用が発生する場合があります。その主な例として、コンクリート壁に室内機を取り付ける際のアンカー設置(2,200円程度)や、配管が長すぎる場合の延長費用(1mあたり2,200円〜)などがあります。また、室外機の設置場所が特殊な場合も費用が増加する可能性があります。たとえば天吊り設置や屋根置きでは、それぞれ7,700円〜や20,900円〜の追加料金が発生するケースが一般的です。あらかじめ業者に現場の条件を伝え、費用の見積もりを明確にしておくことが大切です。

2. 工事費用を抑えるための事前準備

設置場所の条件を確認する

エアコン工事費用を抑える第一歩は、設置場所の条件を事前に確認しておくことです。具体的には、エアコンの設置予定の壁に配管穴があるか、室外機を設置するスペースが十分確保されているかを確認しましょう。例えば、配管穴が新たに必要な場合や、室外機を特殊な方法で設置する必要がある場合など、追加工事費用が発生する可能性があります。また、壁材がコンクリートや土壁の場合は、コンクリートアンカーやタテ桟の取り付けが必要となり、追加料金(数千円程度)がかかることもあります。そのため、事前に設置場所の条件を把握することで、不必要な出費を避けることができます。

エアコンと工事依頼を一括で手配するメリット

エアコン本体と工事を一括で手配することで、工事費用を抑えることが可能です。家電量販店やインターネットでエアコンを購入すると、標準取り付け工事がセットになっている場合が多いです。このようなパッケージサービスを利用すると、別途工事業者を探す手間を省くことができるうえ、個別に依頼するよりも安価になることがあります。また、保証の面でもメリットがあります。多くの場合、エアコン本体と工事の両方に保証がつくため、トラブル発生時の対応がスムーズです。このように一括手配はコストパフォーマンスと安心感を両立する選択肢といえます。

事前に複数社で見積もりを比較する

エアコン工事を依頼する際には、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。特に、工事費用は業者によって大きく異なることがありますので、相場を把握するだけでも節約につながります。見積もりを依頼する際には、標準工事に含まれる内容や、追加費用が発生する条件も確認しましょう。一見安価に見える業者でも、後からオプション費用が高額になる場合もあるため注意が必要です。また、各業者の口コミや評価も参考にすると良いでしょう。適正価格と信頼性を兼ね備えた業者を選ぶことで、満足度の高い工事を実現できます。

3. 無駄な追加費用を回避する方法

標準工事に含まれる内容を確認する

エアコン工事における無駄な追加費用を回避するためには、まず標準工事に含まれる内容を正確に把握することが重要です。通常、エアコン標準取り付け工事には、室内機と室外機を接続する配管パイプの設置(4m以内)、真空引き作業、既存アース線への接続、配管穴がある壁での設置が含まれます。また、平地置きやベランダ置きによる室外機設置も標準範囲内です。これらの作業は工事費用に含まれているため、これ以上の料金が発生しない点を確認しておきましょう。

不要なオプション工事の見極め方

工事の見積もりを確認する際、不要なオプション工事が含まれていないか注意が必要です。例えば、特殊な壁材質や配管追加が不要な場合でも、それらの工事が提案されるケースがあります。標準工事内で十分対応可能である場合には、業者にその旨を伝えることで無駄な追加費用を抑えられます。また、見積もり時に工事内容について詳しく確認し、「標準工事で可能かどうか」を質問する習慣を持つとよいでしょう。

業者に事前に相談してトラブルを防ぐ

エアコン工事で追加費用が発生する主な理由には、事前の準備不足や情報不足があります。具体的には、工事当日に配管穴の有無や設置場所の条件が原因で追加工事が必要になることがあります。このようなトラブルを防ぐためにも、事前に依頼業者に設置環境や現地の状況を詳しく説明し、必要に応じて現地調査を依頼することをおすすめします。しっかりとした事前相談を行うことで、予期せぬ費用の発生を最小限に抑えることが可能です。

4. 利用する業者による費用差を意識する

家電量販店と専門業者の違いとは

エアコン工事を依頼する際、大手家電量販店と専門業者のどちらに依頼するかは検討が必要です。家電量販店は、商品の購入から工事の手配まで一括で行える便利さが強みですが、工事料金が割高になることがあります。一方で専門業者は、エアコン取り付けに特化しているため技術力が高く、費用が比較的抑えられるケースが多いです。ただし、専門業者の場合は、エアコン本体を別途用意する必要がある場合があるため、トータルコストの比較が重要です。

地元の業者に直接依頼する利点

地元の業者に直接エアコン工事を依頼することで、費用面や柔軟な対応においてメリットを感じられることがあります。地域密着型の業者は、交通費や手数料が低めに設定されていることが多く、結果的に工事費用を抑えられる場合があるのです。また、地元の特性や季節による需要の変動を熟知しているため、繁忙期でも比較的早く工事日程を調整してもらえることがあります。さらに、何かトラブルが発生した場合にも素早く対応してもらいやすい点が魅力です。

口コミやレビューを活用した業者選び

エアコン工事の業者を選ぶ際には、口コミやレビューの確認が役立ちます。他の利用者の体験談を確認することで、料金の透明性や技術力、対応の良さなどが判断材料となります。特に、追加費用の有無や工事にかかる時間について具体的な評価が多い業者を選ぶことで、より安心して依頼できるでしょう。また、ネガティブな口コミが多い場合は、その内容を詳しく確認し、他の業者と比較するようにしましょう。信頼できる業者を選ぶことで、不要なトラブルや追加費用を防ぐことにつながります。

5. 長期的にお得になる保証やメンテナンスを活用

工事保証とエアコン本体の保証を確認する

エアコン工事を依頼する際には、工事保証と製品保証の両方を確認することが大切です。工事保証とは、工事後に発生した取り付け不良や部品のゆるみなど、工事に起因するトラブルに対応してもらえる保証のことを指します。多くの業者では1年〜3年程度の工事保証を提供していますが、その内容や保証期間が業者ごとに異なるため、事前に詳細を確認しましょう。

また、エアコン本体にはメーカーが提供する保証がありますが、製品保証を延長するオプションが選べる場合もあります。これにより、故障や部品交換時の費用を抑えることができ、長期的に見て経済的です。工事費用と製品保証がセットになる場合もあるため、業者に相談することをおすすめします。

メンテナンスプランを利用するメリット

エアコンを長期間快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。定期的なお手入れを怠ると、冷却性能の低下や電気代の増加など、トラブルが蓄積してしまいます。そのため、エアコン工事を行った業者が提供するメンテナンスプランを活用するとよいでしょう。

例えば、フィルター清掃や内部のカビ防止クリーニングなどが含まれた年間メンテナンスサービスを利用すると、プロの技術でエアコンを清潔に保つことができます。一見追加費用に思えるかもしれませんが、長期的な視点ではトラブルを未然に防ぎ、修理費用を抑えることにつながるため、コストパフォーマンスが優れています。

トラブル防止のために事前対策を取る

エアコン工事後のトラブルを防ぐには、事前にしっかりと準備を行うことが重要です。具体的には、標準工事に含まれる作業内容を確認し、必要な追加工事があれば見積もり時に相談しておきましょう。例えば、配管の長さが規定を超える場合や特殊な設置環境である場合に追加料金が発生することがあります。これらを事前に把握していないと、当日予想外の出費になるケースがあります。

また、工事業者を選ぶ際には、口コミやレビューを参考にし、信頼できる業者に依頼することが大切です。評判の良い業者は事前の相談にも丁寧に対応してくれ、トラブルが発生しても迅速に解決してくれます。信頼できる業者選びと事前対策が、エアコン工事を成功させるカギとなるのです

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押野 大輔

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