〜納期は短い、でも手は抜けないあなたへ〜
テスト設計の現場では、よくこんな声を耳にします。
「もっと早く仕上げたいけど、抜け漏れが怖い…」
「レビューで毎回同じ指摘をされてしまう…」
「設計だけで手一杯。実行まで回らない…」
特にフリーランスやマネージャー業と並行して設計も担う立場では、“速さ”と“正確さ”の両立が大きな課題になります。
今回は、私が実務の中で身につけてきた
**「テスト設計書を速く、かつ正確に仕上げるための5つの習慣」**を紹介します。
いきなりテストケースを書き始めるのはNGです。
まずは、仕様や要件を読んだら **「テスト観点リスト」**を作成しましょう。
抜け漏れを防ぎやすくなる
観点ごとに担当分けやレビューがしやすくなる
実行時のバリエーション展開がスムーズになる
要件や画面項目ごとに「何を確認すべきか?」をリストアップ
「入力チェック」「状態遷移」「権限」「例外系」などのカテゴリで観点を分ける
観点さえ固まれば、ケースは“量産”できます。
毎回ゼロからExcelやWordを立ち上げていませんか?
設計書においては「形式の統一」と「再利用性」が重要です。
自分専用のテストケーステンプレートを用意しておく
項目順や命名ルールをあらかじめ決めておく(入力補完も効く)
よく使うパターン(バリデーション、CSV読込など)は事例化してストック
「書き方で悩む時間」をなくすだけで、設計速度は大幅に改善します。
設計書は自分のためではなく、他の人に使ってもらうためのものです。
レビュー担当、実行者、後任者のことを意識しましょう。
前提条件/テストデータはシンプルに、でも明確に
項目名やタイトルには目的や期待値が読み取れる言葉を使う
曖昧な言葉(「正常」「異常」「正しく表示される」など)は避ける or 補足する
「読み手のストレスを減らす」設計は、結果的に正確性の向上にもつながります。
レビューで毎回同じ指摘を受けるなら、それは「自動化できる」兆候です。
自分用のチェックリストを作成(例:項目の抜け、文言の揺れ、ID重複など)
設計完了後、5分で済むセルフレビュータイムを確保
レビューコメントはストックして、次回からの設計に活かす
毎回フィードバックを「仕組み化」することで、設計の再現性が上がります。
急いでいると、つい目先の画面仕様だけを追ってしまいがち。
でも、本当に効率が良いのは、先に全体構造を把握してから分割して設計するやり方です。
機能一覧や画面遷移図を先に確認
大まかな設計対象を“塊”で分けて、着手順を決める
重要・リスク高の部分から優先して設計する(納期対策にも)
「どこまでやれば終わるか」が見える設計は、速くて正確です。
テスト設計の上手い人に共通するのは、すごい技術より、地味な習慣です。
毎回観点から始める
書き方を統一する
チェックポイントを固定化する
こうした小さな習慣が、結果として早くて正確な設計書を生み出します。
「速くて正確」なんて無理だと思っていた方も、ぜひ一度、今日紹介した5つの習慣を試してみてください。
きっと、設計スピードにもレビュー通過率にも変化が出てくるはずです。