一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • テスト設計書を速く正確に仕上げるための5つの習慣

〜納期は短い、でも手は抜けないあなたへ〜

テスト設計の現場では、よくこんな声を耳にします。

「もっと早く仕上げたいけど、抜け漏れが怖い…」
「レビューで毎回同じ指摘をされてしまう…」
「設計だけで手一杯。実行まで回らない…」

特にフリーランスやマネージャー業と並行して設計も担う立場では、“速さ”と“正確さ”の両立が大きな課題になります。

今回は、私が実務の中で身につけてきた
**「テスト設計書を速く、かつ正確に仕上げるための5つの習慣」**を紹介します。


1. 観点リストから作業を始める

いきなりテストケースを書き始めるのはNGです。
まずは、仕様や要件を読んだら **「テスト観点リスト」**を作成しましょう。

理由:

  • 抜け漏れを防ぎやすくなる

  • 観点ごとに担当分けやレビューがしやすくなる

  • 実行時のバリエーション展開がスムーズになる

習慣ポイント:

  • 要件や画面項目ごとに「何を確認すべきか?」をリストアップ

  • 「入力チェック」「状態遷移」「権限」「例外系」などのカテゴリで観点を分ける

観点さえ固まれば、ケースは“量産”できます。


2. テンプレートを活用し、繰り返さない

毎回ゼロからExcelやWordを立ち上げていませんか?
設計書においては「形式の統一」と「再利用性」が重要です。

習慣ポイント:

  • 自分専用のテストケーステンプレートを用意しておく

  • 項目順や命名ルールをあらかじめ決めておく(入力補完も効く)

  • よく使うパターン(バリデーション、CSV読込など)は事例化してストック

 「書き方で悩む時間」をなくすだけで、設計速度は大幅に改善します。


3. 「読まれる前提」で書く

設計書は自分のためではなく、他の人に使ってもらうためのものです。
レビュー担当、実行者、後任者のことを意識しましょう。

習慣ポイント:

  • 前提条件/テストデータはシンプルに、でも明確に

  • 項目名やタイトルには目的や期待値が読み取れる言葉を使う

  • 曖昧な言葉(「正常」「異常」「正しく表示される」など)は避ける or 補足する

 「読み手のストレスを減らす」設計は、結果的に正確性の向上にもつながります。


4. 設計の「レビュー基準」を自分の中に持つ

レビューで毎回同じ指摘を受けるなら、それは「自動化できる」兆候です。

習慣ポイント:

  • 自分用のチェックリストを作成(例:項目の抜け、文言の揺れ、ID重複など)

  • 設計完了後、5分で済むセルフレビュータイムを確保

  • レビューコメントはストックして、次回からの設計に活かす

 毎回フィードバックを「仕組み化」することで、設計の再現性が上がります


5. 設計対象の「全体像」を先に把握する

急いでいると、つい目先の画面仕様だけを追ってしまいがち。
でも、本当に効率が良いのは、先に全体構造を把握してから分割して設計するやり方です。

習慣ポイント:

  • 機能一覧や画面遷移図を先に確認

  • 大まかな設計対象を“塊”で分けて、着手順を決める

  • 重要・リスク高の部分から優先して設計する(納期対策にも)

「どこまでやれば終わるか」が見える設計は、速くて正確です。


おわりに:設計は“技術”より“習慣”で差がつく

テスト設計の上手い人に共通するのは、すごい技術より、地味な習慣です。

  • 毎回観点から始める

  • 書き方を統一する

  • チェックポイントを固定化する

こうした小さな習慣が、結果として早くて正確な設計書を生み出します。

「速くて正確」なんて無理だと思っていた方も、ぜひ一度、今日紹介した5つの習慣を試してみてください。
きっと、設計スピードにもレビュー通過率にも変化が出てくるはずです。

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