一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 130万円の損害…原状回復現場で起きた「まさか」の出来事

原状回復の仕事をしていると、壁紙の貼り替え、床の補修、クリーニングなど、日々多くの作業に携わります。
そんなある日、思いもよらないトラブルが起きました。

従業員がやってしまった高額ミス

ある退去後の原状回復作業でのこと。
従業員Aさんが、浴室の蛇口交換で施工ミス。階下の部屋が水浸しに…
見積もりを取ってみると、なんと130万円…。
本人は顔面蒼白、私も一瞬言葉を失いました。

救ってくれた「事業用賠償責任保険」

しかし、すぐに思い出したのが、加入していた「事業用賠償責任保険(施設・作業ミス対応型)」。
この保険は、作業中のうっかりミスによってお客様の物件に損害を与えた場合にも対応してくれるものです。

早速保険会社に連絡し、写真・報告書・修繕見積を提出。
その後、無事に保険適用が認められ、私の実負担はゼロ。
お客様にも誠実に対応し、信頼を失うこともありませんでした。

現場仕事に“絶対の安全”はない

どれだけ注意していても、現場では予想外のことが起こります。
特に原状回復のようにさまざまな資材や設備に触れる仕事では、「新人ミス」「薬品選定ミス」「工具の扱いミス」など、リスクは常に潜んでいます。

だからこそ、保険は“コスト”ではなく“守りの盾”。
従業員を守り、お客様にも安心を提供する重要な備えだと改めて実感しました。

最後に

130万円の損害——これはに私にとっても小さな額ではありません。
けれど、適切な保険と、冷静な初動対応があったからこそ、信頼も損なわず、従業員の自信回復にもつながりました。

現場の「まさか」に備える。
それが、プロとしての責任であり、続けていく力だと思います。

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桜井 桂司

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