フリーランス(個人事業主)にとって、会社員とは異なり保障が少ないため、自分自身でリスクに備える必要があります。以下は、フリーランスに特におすすめ・必要とされる保険の一覧とその目的です。
必要性が高い保険
1.
国民健康保険・国民年金(公的保険)
- 健康保険:病気やケガで通院・入院した際の医療費負担軽減。
- 国民年金:老後・障害・遺族のための最低限の年金。
※民間保険の前提として、まず公的保険に加入しておく必要があります。
2.
所得補償保険(就業不能保険)
- 目的:病気やケガで仕事ができなくなったときの生活費を補う。
- 補償内容:月額10~30万円を最長1〜2年など。
会社員と違って傷病手当金がないため、これがあると安心。
3.
損害賠償責任保険(業務上の事故・トラブルに備える)
- 目的:クライアントや第三者に損害を与えたときの補償。
- 対象例:
- ITフリーランス:納品物の不具合
- カメラマン:撮影機材で施設を壊した
- コンサル:アドバイスで損失が出たと訴えられた
「フリーランス協会」や「プロフェッショナル&パラレルキャリア支援協会(PAP)」の会員になると団体保険に加入できる場合あり(保険料も割安)。
できれば検討したい保険
4.
生命保険
- 目的:家族に万一があったときの死亡保障。
- 備考:独身・扶養者なしなら不要な場合も。
5.
医療保険・がん保険
- 目的:高額な入院・手術・がん治療に備える。
- 備考:高額療養費制度があるが、上限を超えるケースや民間病院の差額ベッド代などは自費。
6.
個人賠償責任保険
- 日常生活での事故(自転車で他人をケガさせたなど)に備える保険
- クレカや自動車保険、火災保険に特約でつけられることも多い。
法人化を見据えている場合
7.
小規模企業共済
- 目的:フリーランスの「退職金」制度。
- 特徴:掛金が全額所得控除になり、節税にも有効。
8.
iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 目的:老後の資産形成。
- 特徴:掛金が全額所得控除。
参考:フリーランス協会の保険パッケージ
「フリーランス協会」会員(年会費1万円)になると以下の保険が自動付帯:
- 賠償責任保険(対物・対人)
- 所得補償(事故・病気の入院による休業補償)
- 弁護士費用保険(トラブル時の相談費用補償)
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