何か強烈に欲しい物がある場合、ふとスイッチが入ったタイミングで、それについて妙に調べたり、比較検討したり、頭から離れないことがある。
しかもそれが簡単に手に入らない物だとしたら、欲が落ち着くまでしばしばそれを続けてしまう。
そしてまたしばらくすればスイッチが再度オンになる。
まぁ妄想なども活力に繋がる要因になり得るため、悪ではないが、落ち着ききらないのも時には問題だ。
二位や三位の欲に対して蔑ろになる可能性もあるし、そのせいで機を逸することもあり得る。
折角現れた三位の欲を満たすチャンスを、一位に対するスイッチの弊害で「気が乗らない」と逃して、後で後悔してはいけない。
ではどうするか?
体験版を体験するか、類似や代替の物で擬似体験するか、それを満たしている知人に協力してもらうか、つまり近しい物で仮で満たす。
当たり前だが、一旦冷静になれるし、この作業を重ねる内に、本当に自分が欲しい詳細なレンジが明確化する。
…まぁダラダラと述べたが、自分の場合での具体例だとこうだ。
希少ですっごいカッコいい車が欲しい!
そんな車はたくさんある!
でもどれもとんでもない高額!
どれも魅力的に見えるが、欲しさの度合いは微妙に違うし、気分によっても違う!
…じゃあどうする?
そんな車を持っている知人と遊ぼう。
そんな車のイベントや試乗会に参加しよう。
近い要素を少しでも持っている安い車を買ってみよう。
それを繰り返す内に、いくつかの車種は、ハートに刺さらなくなり、本当に刺さる車が明確化する。
「あぁ、最も自分らしく、そして欲を満たしてくれるのはコレだったのか!」となる。
グルメや旅先も似たようなものである。
軽い一歩を踏み出さずに悶々とし続けると、生産性や精神性にも良くないし、視野も広がらない。
欲のレンジの仕分けはやればやるほど、効率的にミニマイズできるし、パフォーマンスが適正で豊かになりやすい。