人を雇うことは簡単ではありません。
雇用契約から業務委託契約に切り替え、働き方の自由度を広げてみましたが、結果としてその関係も長くは続きませんでした。
雇用契約を解除した際、「関係を完全に切るのではなく、業務委託としてなら続けられるのではないか」と考えました。
時間の縛りをなくし、成果物ベースで働ける環境を整えれば、お互いに負担が減るだろうと思ったからです。
結果は残念ながら期待とは違いました。
仕事の進め方に改善がない
指示や約束を守らない
トラブルが続く
雇用から業務委託に切り替えても、本人の意識や責任感が変わらなければ成果は出ません。
「働き方」ではなく「働く姿勢」が根本の問題だったと、あらためて痛感しました。
最終的に、業務委託契約も終了することを決断しました。
関係を続けることでお客様に迷惑がかかるリスクがある以上、経営者として背を向けるわけにはいきません。
もちろん、ここに至るまでには迷いもありました。人を切るというのは決して気持ちの良いものではありません。しかし事業を守るためには、時に冷静な判断が必要になります。
契約形態を変えても、本質が変わらなければ結果は同じ
「人材」ではなく「人財」として関われるかどうかが分かれ道
経営者は「情」と「責任」の狭間で判断しなければならない
今回の経験は、苦くも大きな学びになりました。
「誰と組むか」「どんな姿勢で働くか」――それを見極めることが、これからの事業の土台になると感じています。