一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

 

年も明けて、確定申告の時期が近づいてきましたね。

私は去年の確定申告はe-taxを使って申告をしてました。

確定申告書の作成ツールの使い勝手は正直良いとは言えないものでしたが、いちいち税務署に申告書を持っていかなくて良いのはとても便利でした。

この時期の税務署、結構混むんですよね。

せっかく国がお金をかけて構築しているシステムなので、「多くの人に利用してもらえたら良いのにな」と個人的に思っていたりします。

 

ちなみにe-taxを利用するのにはマイナンバーカードを発行してもらう必要があるのですが、正直カードを持っていない方が大半だと思います。

マイナンバーカードを持たない理由でよく聞くものが、「必要性を感じない」とか、「セキュリティ面で不安」とかです。

 

私は仕事上の理由でマイナンバーカードを所有していますが、持ってみると意外と便利だったりしますし、

セキュリティ面の不安というのは誤解からきているものも非常に多いです。今回はちょっとこの辺りの話を描いてみようかと思います。

 

マイナンバーカードを持つと、現時点で以下のことができます。

・口座開設や携帯電話等の契約時の本人確認書類として使える

・コンビニで公的書類(住民票や印鑑証明など)が取得できる

・確定申告が電子申告(e-tax)で行える

・行政手続きがオンラインで行える

また、地域によっては

・高齢者のタクシー利用補助(運賃補助チケットの電子化)

・母子健康情報の電子化(予防接種状況や検診情報などの子育て情報をスマホやPCから確認できる)

というような取り組みも進んでいます。

 

正直なところ、現時点では利用用途も限られていますし、大半の方は頻繁に利用するようなことはないと思います。

ただ、住民票を1部取得するためだけに平日わざわざ役所に行き順番待ちすることを考えたら、持っておいて損はないのかなと個人的には思います。

(カードの発行も無料でできますし)

 

次に「セキュリティが不安」という点について。

これについては多くの方が誤解されている部分が非常に多いです。

・マイナンバーを他の人に知られたら個人情報が漏れてしまうのでは?

→ マイナンバーはむやみに「他人に見せてはいけない」ものですが、「見られてはいけない」ものではありません。

マイナンバーを知られたとしても、マイナンバーだけでは個人情報を取得できないようになっています。

・カードに個人情報を持っているのでは?

→ カードには最低限の情報(住所、氏名、生年月日、性別、個人番号、顔写真)と、オンライン認証用の電子証明書のみを持っています。

したがって、税関連や年金関連などのプライバシー性の高い個人情報は持っていません。

・カードを落としたら悪用されないか?

→ マイナンバーカードを作成するときに暗証番号を必ず登録するようになっており、カード内の情報にアクセスする際には暗証番号が必要となります。

したがって、カードを落としたとしても暗証番号がバレなければカードを利用することができないようになっています。

また、カードのICチップに対して不正にアクセスを試みた場合はチップの内容を消去するようになっており、偽造や不正アクセス対策も行われています。

 

マイナンバーカードを所有するかどうかはご本人の自由ではありますが、上記の理由から過度に不安になる必要はないと思います。

 

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近藤生志

フリーランスエンジニアとして活動中。 現在は取引先企業様に常駐し、経費精算システムの開発、認定タイムスタンプ関連のアプリ開発、マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービスの開発等を担当している。

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