近年、企業を狙ったサイバー攻撃が相次いでいます。2025年秋には、ある大手通販企業や飲料メーカーがランサムウェアによる攻撃を受け、受注・出荷業務が停止するなど、社会的にも大きな影響が広がりました。通販企業の障害は複数の関連企業にも波及し、飲料メーカーでは製品供給が滞る事態となりました。
私は現在、システムエンジニアとして客先常駐の業務に従事しています。複数の企業での経験を通じて、セキュリティ対策の現場を肌で感じてきました。特に印象的だったのは、以下のような基本的な対策が徹底されていたことです。
これらの対策は、いずれも「基本」に立ち返ったものです。もちろん、どれだけ対策を講じても、攻撃手法は日々進化し、完全に防ぎきることは困難です。しかし、現場で感じるのは「基本の積み重ねこそが最大の防御」であるということ。訓練、制限、分離といった地道な取り組みが、いざというときの被害を最小限に抑える鍵になるのです。
サイバー攻撃はもはや一部の企業だけの問題ではありません。客先常駐という立場から見ても、セキュリティは「誰かがやってくれるもの」ではなく、「自分が守るべきもの」だと強く感じます。今後も、基本を疎かにせず、変化に対応できる柔軟な姿勢を持ち続けたいと思います。