一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

全国のフリーランス500名を対象にした調査によると、60.4%が「休日の概念がない」と答え、58.0%がメンタル不調を経験しているそうです。

数字だけを見ると「やはり休みは必要だ」と思ってしまいますが、一方で私が慶応大の教授にインタビューした際には「仕事と私生活の境目がない人ほど幸福度が高い」というデータも紹介されました。

両者を明確に分けたいという気持ちは、裏を返せば仕事が嫌だからとも言えるのです。もちろん趣味や推し活のために生きる人もいるでしょうが、人生の7割は仕事に費やされるのですから、好きであるに越したことはありません。

私自身も仕事と日常は地続きだと感じています。ただ、気づかないうちに心が疲れていることもあります。特に、メールの返信を常に気にしてしまうと休む隙間がなくなってしまいます。

だからこそ「休みを取るかどうか」よりも「自分でコントロールできているか」が大事だと思います。仕事と生活を分けたい人は分ければいいし、地続きで楽しめる人はそのままでいい。ただし「自分で選んでいる」という感覚がないと、疲労や不満が積み重なります。

境目をなくす自由も、境目を作る防衛も、結局は自分の軸次第です。難しいことではありますが、そのバランスを探ることこそ、フリーランスにとって永遠の課題なのかもしれません。

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