個人事業主の「100円ショップの買い物」はどこまで経費にできる?
個人事業主をやっていると、かなりの頻度で使うのが100円ショップ。
安くて便利だけど、「これ経費でいいの?」と迷うことも多い。
今回は、100円ショップの支出を経費にできるかどうかを、
シンプルな判断基準でまとめます。
【結論】
100円かどうかは関係ありません。
判断基準はひとつだけ。
「その買い物は、事業のために必要だったか?」
これが説明できれば、基本的に経費になります。
【経費にできる代表例】
・事務用品、消耗品
ペン、ノート、付箋、ファイル、封筒、クリアケースなど
→ 消耗品費
・梱包、発送関連
ダンボール、緩衝材、袋、テープ、ラベルなど
→ 物販や発送がある人はほぼ経費
・撮影、作業用小物
背景ボード、簡易ライト、収納ケース、撮影用小物
→ 仕事で使うならOK
・掃除、衛生用品(仕事用)
事務所や作業スペースの掃除用品、除菌グッズ
※自宅兼事務所の場合は仕事割合で按分
【注意が必要なもの】
・日用品、生活用品
食器、タオル、収納用品、キッチン用品
→ 原則NG
※仕事専用と説明できる場合のみOK
・インテリア雑貨
置物、装飾品
→ 私用はNG
→ 撮影背景や店舗ディスプレイ目的ならOK
・お菓子、飲み物
来客用、差し入れ → 会議費や交際費
自分用のおやつ → NG
【よくあるミス】
私用と仕事用を一緒に買うこと。
レシートが混ざると、後から説明しづらくなります。
【安全なやり方】
・仕事用は会計を分ける
・レシートに一言メモを書く
(例:梱包用、事務作業用、撮影用)
・勘定科目は消耗品費や雑費でOK
【税務署が見ているポイント】
・100円だから怪しい、はない
・生活費っぽいかどうかは見られる
・不自然に多くないかは見られる
「100円ショップ=NG」ではなく、
「中身が生活費=NG」。
【まとめ】
・100円ショップでも経費になる
・金額ではなく用途で判断
・生活用品は基本NG
・私用と混ざるなら分ける
・一言メモが最大の防御