VRを購入してから3カ月ほどが経ち、最初のころの感動も少しずつ薄れてきました。最近では、装着するのがだんだん面倒に感じることも増えています。眼鏡のように「なくては困るもの」というわけではなく、なにより本体の重さや、つけたときの違和感が大きなネックになっている気がします。
とはいえ、せっかく購入したのだから、いろいろ試さないともったいない。VRといえば、やはりまずはゲームだろうと思い、普段はほとんどゲームをしない私ですが、購入特典で付いてきたサービスを使って、気になるタイトルをいくつかダウンロードしてみました。
実際に遊んでみると、操作に慣れるまでは少し戸惑うものの、視界いっぱいに広がる世界や立体音響の没入感は、やはり通常のディスプレイとはまったく別物です。視線や体の向きに合わせて自然に世界が動く感覚は新鮮で、短時間であれば素直に「これは面白い」と感じられました。
ただ、30分ほど遊ぶと首や顔に疲れを感じ始め、思った以上に体力を使っていることにも気づきます。ゲームとしての完成度は高い一方で、「ちょっとだけ遊ぶ」といった気軽な使い方には、まだ少しハードルが高い印象です。VRは強烈な体験を提供してくれますが、日常に自然と溶け込むデバイスかというと、現時点ではまだ難しいのかもしれません。
もし、VRがスマホのゲームのように、思い立ったときにさっと起動できて、短い時間でも気軽に楽しめるものになれば、もっと継続して使えるのではないかと思います。現状では、装着や準備にそれなりの手間があり、その一手間が使用頻度に影響しているのは間違いなさそうです。
それでも、VRならではの没入感や可能性には、まだまだ期待しています。今後はゲーム以外の用途も含めて、もう少しいろいろ試しながら、VRに何か有効な活用方法がないかを検証していきたいと思います。