新しい年が明けた。
去年の1月、能登の震災や事故で始まったあの張り詰めた空気感を思い出すと、今年は穏やかに、箱根駅伝の熱気に浸れることがどれほど幸せか。
ふと2024年を振り返ってみると、本当に「AIに飲み込まれた1年」だった。
春にはClaude 3がGPT-4の壁を越え、5月にはGPT-4oが「声と感情」を持ち、夏にはLlama 3.1が知性を民主化し、そして秋にはo1が「思考」を始めた。
1年前には魔法だと思っていたことが、今では職場のデスクの、ごく当たり前の風景になっている。
そして2025年の1月、AIはさらに「物理的な実体」へとその領域を広げようとしている。
ラスベガスで開催されたCES 2025では、AIを脳に持った人型ロボットや、前に立つだけで健康状態を読み取る鏡など、もはや画面の中だけの存在ではない、「フィジカルAI」の波が押し寄せていた。
技術面でも、OpenAIが「o1」をプレビューから正式版へと引き上げ、推論コストを大幅に下げてきた。
さらに、中国の「DeepSeek」が圧倒的な安さと性能を引っさげて世界中に衝撃を与え始めていて、これまでの米一強の勢力図が、足元から揺らぎ始めているのを感じる。
1ドル150円台が続く円安や物価高、政治の混乱は相変わらずだけど、私たちの手元にある知性は、1年前とは比べものにならないほど深まっている。
2024年を必死に走り抜けて、ようやく辿り着いたこの場所。でも、ここもまだ通過点に過ぎない。
進化のスピードに翻弄されるのではなく、この新しい知性を相棒にして、自分にしかできない表現・・・というか何かできることを探して楽しんでいきたい。