一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

はじめに

2020/09/30までに情報処理安全確保支援士のオンライン講習を受けなければならなかったので、受けてみました。
今回は、受けた際の雑感を書いていきます。

 

情報処理安全確保支援士

IPAが認定している国家資格です。サイバー攻撃の組織化や収益化が進んできた昨今、セキュリティ人材の確保の為に制定された制度です。詳しくは、IPAの「国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」とは」を参照してください。(https://www.ipa.go.jp/siensi/)この資格は、IPAの制度にしては珍しく更新制です。1年目にオンライン講習A、2年目にオンライン講習B、3年目に集合研修を受けないと資格の維持ができません。今回は、2年目のオンライン講習Bを受けました。

 

オンライン講習B

推定学習時間6時間で、全部で6単元あります。

ここからは、私の受講した際の感想です。

詳細は伏せますが、法律関係や情報処理安全確保支援士としてのあるべき姿、情報収集方法やその活用方法について学びます。ただ、私にとってスライドが非常にわかりづらく感じました。パワーポイントをPDFにされており、パワーポイントのメモのような箇所に解説が文字で記載されていました。正直、その時点で読む気はなくなってしまい、パワーポイントの強調されている文字を拾って、概要を確認しました。その後、理解度確認問題があるのですが、かなり苦戦しました。講義資料が理解しづらい上、問題で問われるのは、メモに記載されていることや、そもそもスライドに記載されていないことが問われました。解答にも、「〇〇に関する法律第〇条より抜粋」のような形で引用されており、講義スライドを見る意味がほとんどありませんでした。また、「理解として妥当なのはどれか」、「間違って理解しているのはどれか」のような問題文の書き方によって間違ってしまう等、かなりストレスが溜まりました。

結果として、3時間ほどですべての講習を終えることができましたが、このレベルで20,000円の更新料は非常に高く感じました。ベンダ資格のように、対外的な活動やブログ更新等でスコアを稼ぐような形の方が、常に知識を更新し続けるという意味では有効に感じました。

 

最後に

講習後のアンケートでも記載しましたが、この資格には3年で12万程かかります。ペイに対してのメリットが薄く、正直保持し続けることを躊躇うレベルです。形骸的な制度ではなく、もっと活きた制度になってほしいと感じました。

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田口 仁大

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